所長 岸本進史のブログ
2022-04-07 | この2年、構造図のBIM化を進めてきました。 どのように展開していくかを試行錯誤し、構造計算ソフトからの自動作図ソフト使用ではなく、急がば回れで、汎用性や今後の自由度,前進し易さを重視し、SS7→ST-Bridge→REVIT としてきました。 結果、現時点ではSS7から1回REVIT化し、その後の変更等には差分程度のやり取りでコツコツと変更していくという、世にいう小BIM化に留まっていますが、計算書と構造図の整合性や納まり等に対する世の中の要求品質が年々高まっているため十分な効果があります。 計算ソフトと構造図ではどうしても形状精度が異なるため難しく、また意匠,構造,設備,施工で統一データとするという最終目標に向かうわけですが、現時点では連携やコスト上の問題もあり道のりは少し長くなるかもしれません。 また、普通にREVITで構造図を作成していては、2D-cadとさほど変わらないどころかむしろ労力がかかってしまうため、小さな工夫を沢山積み重ねていくことが効率上は重要なようです。 3次元モデルは私でも作れるものの、2次元の実施図に持っていくとなると、現段階では色々限界があり、詳細図等はAuto-CADをリンクするなどかなり力技になって様々なデータを組み合わせていくこともあり、若い人の方が圧倒的に強いなあと実感しています。そのため、私56才としては適切な範囲での最適化等の方に進んでいこうと思っています。 ソフト,設備投資も含め、経済性を保つことが難しい時代ですが、進めていきたいことは山ほどあり、楽しみもまた大きいと感じています。 |
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